「バッ、バカ!そんな大きな物入るか!」
「大丈夫、ゆっくり入れるから」
「あっ…」

ハルカは帰るなりチアキとカナの悩ましげな声を聞く
ハルカは驚き二人の元へ走る
「何変な事してるの!?」
「あっ姉様」
「どうしたハルカ?」
二人は小さな鞄に物を詰め込んでいるだけだった
「…今日何食べたい?」
ハルカは慌てて聞く
「ハルカ変な事って何だい?」
「……」
「教えておくれよ」
にんまりとした顔でハルカに近づく
「あっ虫だ」
ハルカは殺虫剤を手に取りカナに向ける
「…私は虫かい?」
危険を感じ離れていった


「いいかいチアキ、変な事って言うのはな」
「ふんふん」

カナは料理に使う魚で実演をする
「まずこうだ!」
魚同士をくっつけキスを表す
「で、これから?」
「これからな」
魚をピッタリくっつけ片方の魚を上下に動かす
「???」
「これで子供ができるんだ!」
「意味が解らない」
「詳しくは経験済みのハルカに聞いてみな」
「…チアキ、二人で外食にしようか?食べてる間にバルサン焚かなきゃ」
凄まじいオーラを放ちハルカは言う
「ゴメンナサイ!」
本気のハルカにいつもの優しさを求める事が出来ず謝るしかなかった

「よし寝るか!」
「…なんで私の布団に入ってくるんだバカ野郎!」

「姉として変な事をもっと詳しく教えてやろうと」
「迷惑だ、出ていけバカ野郎!」
「二人共夜なんだから静かにしなさい!」
「ハルカ、二人でチアキに変な事を教えよう!」
何かが切れた音がする
「…、カナいらっしゃい」
ハルカは強引にチアキの部屋からカナを引っ張りだす
「チアキ、おやすみ」
そして笑顔で戸を閉めた
それから少しして
「待て!姉として!…うわぁ〜!ごめんなさい!」
カナの叫びが聞こえる
チアキはそれを聞きながら眠りについた

 

 

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