タケルの両手と両足に、覆いかぶさる様にして抱き付いてきている少女達。目的は、タケルの拘束。
 彼は今、とある疑いをかけられていた。
 発端は、カナの一言。
「ハルカ、チアキ。タケルってどういう親戚?」
 だが、その疑問に答えるはずの二人も、タケルがどういう親戚なのかを覚えていなかった。
 その後、済し崩しと言うか、場の雰囲気でなぜか不審者扱いとなり、あっという間に拘束されてしまった。
 ある意味、拷問だよなあ。
タケルは、心の中でそう苦笑する。
 自分を捕まえているのは小学生とはいえ、女の子。
しかも、どの娘もかなり可愛い。
 ……ロリコンかよ、オレは。
自分を諫めるために、そして思考を別の方向へずらそうと、タケルはそう考えていた。
 だがしかし、腕や下半身に感じる柔らかさや暖かさは、その娘たちから女を感じるには十分過ぎた。
「……む、カナ先生ーー」
 やがて、下半身に抱き付いていたショートカットの娘が、何かに気付いた様子で挙手。
 カナは、彼女に内容を言うように促す。
「はい。どうやらおじさん……じゃなくて不審者は、ズボンに何かを隠しているかも知れなくて……でも勘違いかもしれなくて──」
「ストップ。つまりは、何かを見つけたんだな」
 一人で不思議な空間を構築しようとしていた少女を制止し、要点だけを纏めるカナ。
「それでいったい、何を見付けたんだい?」
「えっと、棒のようなもので……硬くて……あ、でも柔らかくて──」
ゴツンッ。
 今度は、受話器を置こうとしていたハルカが壁に頭をぶつけた音が、彼女の言葉を遮る。
「ん? どうしたんだい、ハルカ?」
「いたた……。そ、それってもしかして」
 額を手で押さえながらも、何かを言おうとするハルカ。
「よーし、不審者から凶器を奪うぞー!」
「「おーっ!」」
 だが、カナと吉野らタケルに抱き付いている少女たちは、彼女の言葉に耳を傾けようとはしなかった。
しかも、いつのまにか凶器に決定されている。
「脱がすぞー!」
「「おーっ!」」
「ちょ、ちょっと待ちなさい!」
 ハルカの制止の声も聞かず、カナたちはタケルのズボンを脱がそうとする。
 タケルは逃げようとするが、彼を拘束している少女たちの力は思いの外強く、上半身を上げるだけで精一杯だった。
「だ、だ、ダメだよカナちゃん!」
 なんとか止めようとして、タケルが叫ぶ。
「観念しろーー!」
 両手の指を、不気味に動かしながら、カナがタケルに迫る。
「いくぞ!」
 そして、ズボンに手をかけ、一気にずらそうとした。
 「ん? あれ? なかなか脱げないぞ」
 ズボンの中にある「何か」が引っ掛かり、思うように脱がせないカナ。
「や、やめてくれーッ!」
「仕方ない。それなら!」
 絶叫するタケルを無視し、カナは目一杯の力をズボンに込める。
 一気に下がっていくズボン。そして、力を込めすぎた為か、ズボンと一緒に下着までもが下げられていく。
 そして……。
「わーーーーーッ!」
「…………っ!」
 絶叫するタケル。対照的に、沈黙している女性陣。
 全員の視線が、露出されたタケルの下半身に集中している。
「…………。」
時が、止まった。
「……んっ……く……ん……」
 何分ほどたっただろうか。部屋の中に小さく響いた音が、再び時を動かしはじめる。
 その音を発しているのは、タケルの右腕に抱き付いている少女。名前は、吉野。
 彼女は、自分の股間をタケルに擦り付ける様にして、軽く上下に動いていた。
 今度は、全員の視線が内田に集中する。
「……んっ……あの……おじさんの……みてたら……その……あっ……おしっこするところが……なんだかむずむずするような気がして……んっ……」
 言い訳するようにそう言葉を放ちながらも、擦り付ける強さを、少しずつ強くしている吉野。顔には、少し赤みが差していた。
 タケルは、先程とは比べものにならないくらいの暖かさと柔らかさを、右腕に感じていた。それと同時に、少しの湿っぽさも。
「……ん……ダメ……止まら……ないっ……」
 タケルの腕に股間を更に強く擦り付け、吉野が喘ぐ。
 他の娘たちは、息を飲んでそれを見つめる。
 本来ならこの行為を止めなければならないタケルやハルカも、この光景に釘づけになっていた。
「……は……あ……んっ……」
 ときどきタケルの陰部を見ながら自慰行為に更ける吉野。
 彼女の股間が当たっているタケルの腕が、濡れているのが分かる。
 やがてその行為は、最高潮を迎える。
「……く……あふ……んっ……ダメ……んっ……何か……来ちゃうよぉ……」
 多分初めてであろう絶頂を、まだ幼い彼女はそう表現した。
「……あ……だ、だめ……お、おしっこ……んっ……はっ……」
 突然彼女を尿意が襲うが、それすらも、快楽の一部となってしまっている。
「……はっ……んっ……だめ……だめっ……」
 言葉とは裏腹に、吉野は股間を擦る強さを最大まで上げる。
「……んっ……来る……出ちゃうっ……あ……あ……ん……んっっっ!」
 痙攣したように体を大きく震わせ、タケルの腕に倒れこむ吉野。その目は、涙を浮かべながらも、艶めいていた。
 タケルは右腕に暖かさを感じていた。もちろん、吉野の体とはちがう。
「……ごめん……なさい」
 息を乱しながら、謝る吉野。
 タケルが感じている暖かさは、彼女の尿だった。
 下着越しにあふれ出るそれを、股間を当てられていたタケルは、もろに受けている。
 初めは遠慮するようにちょろちょろと流れだしていたが、やがて我慢が効かなくなったのか、音を立てるくらいに勢い良く放っていた。
「……や……止まって」
 吉野は力なくそう言うが、その行為を止めることは出来なかった。
 タケルの腕を伝わった液体は、床に波紋を立てながら広がっていく。
「……漏れちゃった」
 そして、放尿が終わると、彼女はそうつぶやいた。
 その行為を見届けていたタケルが、下半身に違和感を感じ、自らの陰部へと目を向ける。
「へぇ〜、男の人のってこうなってるんだ」
「わ、私初めて見ました……」
 タケルの性器をいじるように触れている4つの手。
「えっ?!」
 驚くタケルをよそに、楽しそうにいじる内田と、多少おじ気付きながらも興味はある様なそぶりのロングヘアーの少女。
「わっ、何か出てきた……おしっこ?」
「ねばねばしてますね……」
 無邪気に自らの性器をいじり回す手に、タケルは快楽を感じてしまっていた。
 そして、少しずつ溢れだす我慢汁が潤滑油となり、ますます感じてしまう。
「あ、これです。硬くいような、柔らかいようなもの。あ、でもやっぱり硬くって……」
「…………」
 いつのまにか、陰部に触れる手は8本に増えていた。先程の、ショートカットの少女、そして内田だ。
 内田は無言ながらも、しごくように竿の部分に手を当てている。
 南3姉妹はというと、少し離れた場所で、その行為を遠慮がちに、でもしっかりと見つめていた。

 

 

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